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サイボーグ Ⅱ (サイボーグ Ⅰの続き)

参加人数の割にスタートラインが短いせいで、合図の後も暫く微動だにせん最後尾。

やっと進み始めてスタートラインを過ぎたと思ったら10メートル位でもう給水ポイント。

スタート前に10秒チャージしてたのと若かりし頃の横っ腹の痛みがフラッシュバックした為当然スルー。

しかしその事実を良く理解しとけば後に起こる悲劇は少なからず軽減することも出来たはずやったけど、当時そんな余裕が有るはずが無いのは仕方の無い話し。

その後も団子のような集団の中、おそらく2キロ位には自分の愚かさに気付き始めたものの意外と苦しみを乗り越えるのは早く、周りのランナーの方達の本気さに苦笑いする余裕さえ有るように思えた。

そうこうしてる内にどうやら折り返し地点が見えて来たやん。

自分に問うてみる。

「残りの体力どうよ?」

(まだ結構余裕)

「脚上がる?」

(うん)

その頃には周りも団子状態って程でも無く、元々欲張りな血が騒ぎ出し、順位やタイムより完走と言う目標をすっかりさっぱり忘れてピッチを上げる事を既に決意。

疎らになり始めたランナーの方達を徐々に抜いて、気分は今回のゴールよりも先、次回はハーフも視野に入れるか?なんて所にまで及び始める。

そろそろ7 8キロくらいかなぁなんて事を思ってたら視界に入ってきたんは、向からありえんスピードで走って来るランナー。

???

問題
何故自分より明らかに早いランナーが向かいから来る?

A、
実はこの大会10キロが最長じゃなく、ハーフも有った。

B、
実はさっきの折り返しは5キロじゃなく2.5キロ。


おそらく、いやほぼ間違いなく答えはB。

でもそれを体力的に認めることが出来んからとりあえずAを選択して様子を見ることに。(もちろんピッチは元へ)

その後も沢山の、それはもう沢山の早いランナーの方達とすれ違い、窮地に追いやられながらゴール(折り返し?)地点へ。

そしてそこへたどり着いた時沿道から聞こえた声は

「もう少し頑張れ!」

じゃなく

「あと半分頑張れ!」

やった事は言うまでも無いわけで、周りの手練れ達が自分よりペースが遅いことも、スタートの直後に給水ポイントが有ったことも、ちゃんとプログラムを読むことの大切さも、何より自分の愚かさをその時初めて知る事となった。

そしてさっきの問題の答えが、やっぱりBやった事も。

頭の中で点灯するエンプティーランプや1周目には気付かんかった地面の荒、遠くに見える憧れの太陽の塔。

全てに悪意を感じつつ、フルマラソンを完走する人達って実は『サイボーグ』なんやという答えを導き出すと同時に、走り終わっても無いのに「ええ経験させてもらったなぁ」などと心の中で戯言を言いながら、自分を抜かして行く皆さんの背中を眺める内に見えて来たゴール(本物の)はほんまに有り難かった。

ゴール後直ぐに、自分のタイムの書いてある「完走証明書」ってのを貰って、思ってた程大きくもない達成感に浸った物の、1時間2分とかいう中途半端なタイムに、

「もう1人で走ることはないなぁ」

ってのが率直な感想。

でも、下半身は『サイボーグ』を超えて『ロボ』化したもんの、気候が良かったせいか大して汗をかくことも無く、息も乱れんままに完走出来たんは恐らくそんなに不向きでも無いってことのはず。

で、これをきっかけに『健康になって旨い酒を』をみんなにも広げて行けたら言うこと無いんやけどなぁ。

みんな俺に続けーっ!

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